神去後の大きな流れ
■通夜祭
−この地域では、通夜の前に火葬を済ませる事が多く、遷霊祭〜火葬〜通夜祭の順になる事もあります。
■遷霊祭(火葬に先立ち、ご遺体より御霊を御霊代へうつす神事)
■火葬焚上
■本葬祭・告別式
■50日祭・合祀祭(先祖と同じ霊舎へうつしてお祀りします)
■100日祭
■1年祭・3・5・10・15・20・30・40年祭
■祀上祭(30〜50年)・大先祖合祀祭(この祭以降は、御先祖等としてお祀りします)
■かんはふり(神葬)の祭
日本古来の、故人を尊ぶ心のあらわれた形です。古来から日本人は、全ての物に命があることを感じていました。その命は神のはじまりであり、命が止んでも御霊は残り、我々の今在る命を守ってくださると考えられています。その心が、そのままに生きているのが神社神道によるご先祖への考えです。よって、葬儀で神主が唱える送る詞も、故人毎に合うようにその時々で作られます。詳しいことは、お問い合わせください。
■故人への拝礼の仕方
故人に対する拝礼は、基本的には神様へ拝礼するのと同じですが大きく分けて二通り有ります。まず、逝去〜50日までと、50日以降に分かれます。
逝去から50日までは、玉串或いはお米を供えて、2拝(礼)2拍手(しのび手とよばれ音をたてない)1拝(礼)で行います。
50日以降は、玉串或いは米を供えて、2拝(礼)2拍手(音をたてる)1拝(礼)です。50日を区切りとしているのは、50日までは専用の祭壇を設置しておまつりしていますが、50日以降はご先祖のまつられる御霊舎(仏式で云う仏壇)へ合祀してご先祖と共におまつりする区切りの日であり、忌明の清祓などを行うことなどからです。
また、家族など同居人が亡くなられた場合、忌明の清祓を受け、神社や神棚拝礼も50日を境に開始するのが普通です。以前、50日までは忌中であり、祝い事はもちろん遠慮するのが当然ですが、故人への拝礼を切らさないように誠心誠意専念して尽くし、一般事の会合なども遠慮したようです。しかし、今日では、職場の忌引休暇が長くても7〜10日であるように、短縮の傾向にあります。
よって、年末年始の神宮大麻(お伊勢さま)や産土さまのお神札は、50日を過ぎていれば受けるようにしましょう。
まれに、同居人以外の親戚などが亡くなられても1年間は喪中と考えていらっしゃる方が居りますが、いかがなものでしょう。喪中と云うことは、喪に服することですので、その間は祝い事の出席はもちろん、各種宴席や宴席以外の会合も遠慮しなければ意味がありません。
昔、所用の多い方々は当家であっても忌明祓を受けて普通の生活に戻っていたことが覗えます。(もっとも、現代では多忙な方が少なくなり喪中に専念できる方が増えたのかも知れません)
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